「私は空に戻って行く。
美しいこの世の遠足が終わる日、
行って、美しかったと告げよう」
タバコの1箱とマッコリ2杯さえあれば
幸せだと語った詩人
1930年に日本で生まれ、
解放後に帰国し馬山に定着した
1949年、当時の馬山中学校で国語教師だった
金春洙の目に留まり詩「川の水」を発表
1967年、
東伯林事件に巻き込まれ
ひどい獄中生活を行った後、出獄
拷問の後遺症に苦しんで
ある日、行方不明
「死んだのだろうか?」
あちこちを徘徊し
彼は道端で死んだと判断
60編余りの作品を集めた
「鳥」という遺稿詩集を発刊
そんなある日、
彼が生きているという知らせが届いた。
道端で倒れていた彼を
誰かが精神病院に入院させたのであった。
生前に遺稿詩集を出した
唯一無二の詩人
生涯を貧しく生きた彼だったが
貧困さえも、ささやか幸せとした
天上の詩人、 千祥炳